专利摘要:
液体またはペースト状の製品を放出するための装置を製造する方法であって、プルロッド(18)により放出装置の容器ホルダ(2a)の容積部(10)内に、放出すべき製品(11)を抜き取るステップと、容器ホルダ(2a)からプルロッド(18)を取り外すステップと、放出装置を形成するために、容器ホルダ(2a)に後部本体(2b)を組み立てるステップと、を備えることを特徴とする方法。
公开号:JP2011516194A
申请号:JP2011503535
申请日:2009-04-08
公开日:2011-05-26
发明作者:ダヴィド・ヴァイル;ピエール−イヴ・シャッソ
申请人:プリメクアル・エス・アー;
IPC主号:A61M5-148
专利说明:

[0001] 本発明は、液体またはペースト状の製品を放出するための装置を製作する方法に関する。本発明はまた、このような装置を製作するためのキットに関する。]
背景技術

[0002] 特許文献1から、歯周靱帯内注射のための歯科用注射器が知られている。この注射器は、下顎骨と歯との間に存在する靱帯中に、非常に精密で可撓性のある針を介して製品を注入することを可能にする。注射器は、主として、スラストシリンダを移動させることにより注入させる機構が取り付けられた細長い本体と、注入される液体で満たされた容器が収納される容器ホルダと、注射針を含む末端部と、からなる。注入を行う必要のある部位への困難なアクセスの問題を解決するために、注射器の本体は、注射器本体の軸に対してある角度をなした注入ヘッドを有する。取外し可能な針は、注入を行う前に本体に配置され、その後に取り外される。注入させる機構は、主として、注射器本体に関節状に連結されるレバーを具備し、そのレバーは、レバーに関節状に連結されかつスラストシリンダ上に設けられたラックの歯との接触位置に向けて強制される爪を介して、スラストシリンダ上に作用する。シリンダは、注射器本体中に設けられた穴の中で平行移動するようにガイドされる。それはまた、穴に対して半径方向にねじ込まれ、かつシリンダの回転を阻止するように溝の中に突き出したねじと協働する長手方向溝を有する。その機構はまた、レバーの作動が停止したとき、スラストシリンダの後方への移動を阻止する戻り止めの爪を含む。この戻り止めの爪は、ラックの歯との接触位置へと強制されているが、注入圧力を取り消すためのボタンに対して、かつ/またはスラストシリンダが押している注入される製品の容器を変更するためのボタンに対してアクションを行うことにより、その位置から離れるように動かすことができる。このような装置には欠点がある。一方では、それを生産することは複雑であり、コストがかかること。他方で、それは、数多くの部品と複雑な形状を有しており、特に、器具には角度およびコーナ部があることである。これらの角度およびコーナ部は、極めてアクセスが難しい領域を形成し、その結果、清掃することが非常に難しく、したがって、殺菌することが困難である。]
[0003] 上記の問題を軽減するために、特許文献2は、より簡単な構成の、容易に取外し可能であり、かつ清掃可能な放出装置を提案している。この装置は、本体と、製品を含むように意図されかつ製品を放出するための開口部を設けた部分と、本体の穴の中を移動する歯を備えかつ製品を含むように意図された部分の容積を変化させるスラストシリンダと、戻りばねと、により作用される、取外し可能に関節状に連結されるレバーであって、そのレバーに関節状に連結され、かつばねによりスラストシリンダとの接触位置へと強制される爪を介してスラストシリンダの歯に働くレバーを備える、本体に連結されたスラストシリンダを変位させるための機構と、スラストシリンダとの接触位置の方向へと強制される戻り止めの爪とを備える。その極めて単純であること、および清掃を容易にする取外し可能なレバーの存在にもかかわらず、この装置はなお、衛生状態の満足すべきに段階を達成しておらす、困難な清掃をなお必要とする。さらに、装置本体とのレバーの取外し可能な接続は、放出中に強い力が加えられるレバーを弱めるため、装置の有効性を損なう結果となる。最後に、この解決策は、それを配布する前に、前のものと同様に少なくとも部分的に事前に組み立てることが必要であり、そうではない場合、その組立は、装置における部品数が多いため、労力がかかり過ぎることになるはずである。]
[0004] 最後に、すべての既存の解決策は、その製作工程にコストのかかる複雑な装置に依存している。さらに、それらは衛生状態の点で不満足なものである。]
先行技術

[0005] 仏国特許第2535206号明細書
国際公開第2005/007224号パンフレット
国際公開第03/082387号パンフレット]
発明が解決しようとする課題

[0006] したがって、全体的な目的は、液体またはペースト状の製品を放出し、既存の解決策の欠点を軽減するための装置を製作する方法を提供することである。]
[0007] より正確には、本発明の第1の目的は、放出装置を製作する経済的な方法を提案することである。]
[0008] 本発明の第2の目的は、最大級の衛生状態を提供する、液体またはペースト状の製品を放出するための装置を製作する方法を提案することである。]
課題を解決するための手段

[0009] この目的のために、本発明は、液体またはペースト状の製品を放出するための装置を製作する方法であって、
・プラー(puller)部材を用いて放出装置の容器ホルダの容積部の中に、放出すべき製品を吸引するステップと、
・プラー部材を容器ホルダから取り外すステップと、
・後部本体を容器ホルダに組み立てて、放出装置を形成するステップと、を含む方法を提供する。]
[0010] 本方法は、プラー部材を、充填すべき容積部を閉じる、放出装置の容器ホルダのピストンと直接または間接的に組み立てる予備ステップを含むことができる。この目的のために、プラー部材と容器ホルダのピストンとの間の接続は、プラー部材の端部をピストン中にねじ込むことにより行うことができる。]
[0011] 本製作方法は、さらに、容器ホルダの前端部にツールを固定する予備ステップを含むことができる。この目的のために、容器ホルダの前方端部は、本体に対して全体的に傾斜しているがこの本体の軸に対して実質的に平行な少なくとも1つの母線(generatrix)を持つ表面を有する形状を有することができ、針を曲げて、傾斜した動作位置に固定する前に、針タイプのツールをこの方向にまっすぐに挿入できるようにする。]
[0012] 本製作方法は、代替的に、長手方向に平行移動することのできるピストンによりその後部の範囲が画定される細長い円筒形の本体を有しており、かつ末端部で保持される針をその前部に備える注射器タイプの装置を、容器ホルダと組み立てる予備ステップを含むことができる。]
[0013] 本方法はさらに、レバーを後部本体上に組み立てる中間的なステップを含むことができる。この目的のために、レバーは、操作されるように意図された前方に延びる水平な上側部分と、後部本体の対応する場所に配置される軸の形の下側端部とを備えることができる。]
[0014] 本製作方法は、代替的に、開口部を介してラックを挿入することにより、後部本体と組み立てる中間的なステップを含むことができる。]
[0015] 後部本体と容器ホルダとを組み立てるステップは、長手方向に延びる第1の要素であって、かつ第2の要素上の対応する開口部と協働するように意図された、外側へと方向付けられた隆起部を有する第1の要素の少なくとも2つの側方ブレードをクリップすることにより行うことができる。この目的のために、後部本体と容器ホルダとを組み立てるステップは、不可逆なものにすることができる。]
[0016] さらに、本方法は装置中にラックを組み立てることを含み、このラックは、一定の方向に移動して製品を放出させるように適合され、かつ反対方向への移動が不可能であり、装置の再充填が阻止される。]
[0017] 放出装置を製造する方法は、装置の3つの別個の部分、すなわち、爪と一体化されたレバー、容器ホルダ、および後部本体を形成するために、プラスチック材料を射出成形する少なくとも3つのステップを含むことができる。]
[0018] 製作する方法は、ラックを形成するためにプラスチック材料を射出成形する第4のステップをさらに含むことができる。]
[0019] 後部本体を容器ホルダへと組み立てることは、後部本体の放出手段と、容器ホルダのピストンとの間の接続を含むことができ、したがって、製品を、後部本体のこれらの放出手段に対してアクションを行うことにより、容器ホルダから放出することができる。]
[0020] 本発明はさらに、容器ホルダ、後部本体、およびプラー部材を備える、液体またはペースト状の製品を放出するための装置を製作するためのキット、すなわち、1組の要素に関する。]
[0021] この目的のために、プラー部材は、容器ホルダと別個のものとすることができ、また容器ホルダのピストンに対するその直接または間接的な接続のための接続部材を有することができる。]
[0022] 製作キットは、爪を備えるレバーと後部本体に接続するように意図されたラックとをさらに備えることができる。]
[0023] 製作キットは、容器ホルダに接続されるように共に適合されたツールホルダと針タイプのツールとをさらに備えることができる。]
[0024] 本発明のこれらの、および他の目的、特性、ならびに利点は、添付図を参照して、非限定的な例として与えられた、本発明の特定の一実施形態の以下の説明において詳細に開示される。]
図面の簡単な説明

[0025] 放出装置の製作に関する本発明の一実施形態の方法の組立ステップを図式的に示す図である。
放出装置の製作に関する本発明の一実施形態の方法の組立ステップを図式的に示す図である。
放出装置の製作に関する本発明の一実施形態の方法の組立ステップを図式的に示す図である。
本発明のこの実施形態の製作方法により得られる放出装置を示す図である。
本発明の一実施形態のこれらの組立ステップの詳細を示す図である。
本発明の一実施形態のこれらの組立ステップの詳細を示す図である。
本発明の一実施形態の製作方法の予備ステップを示す図である。
本発明の一実施形態における前述の予備ステップの異なる実施を示す図である。
本発明の一実施形態における前述の予備ステップの異なる実施を示す図である。
本発明の一実施形態の中間的なステップを示す図である。
放出装置のレバーの中間的な組立の斜視図である。
放出装置のレバーの中間的な組立の断面図である。
本発明の一実施形態の放出装置の最終的な組立ステップの斜視図である。
相補的な要素を説明するための、最後のステップの部分的な斜視図である。
相補的な要素を説明するための、最後のステップの部分的な斜視図である。
装置のほぼ中央を通る長手方向に垂直な平面で切断した、本発明のこの実施形態の放出装置の正面斜視図である。]
実施例

[0026] 本発明の好ましい実施形態では、注入装置を製作する方法は簡単な形状の主要な4つの別個の要素を組み立てることを利用しており、それらの形状は簡単な射出成形によりプラスチック材料でその製作を可能にしている。]
[0027] この放出装置を製作する方法は、図1から3で示された以下の基本的なステップを含む。] 図1
[0028] 図1により示される第1ステップでは、放出装置の容器ホルダ2aの容積部10は、保管フラスコ15から製品を吸引することにより、放出すべき製品11で満たされる。この目的のために、容器ホルダ2aは、その前端部13に針16を固定するためのツールホルダ12を備える。その後端部に向かって、容器ホルダ2aは開口部17を備え、その開口部を介して、容器ホルダ2aの長さに沿って長手方向に移動可能なロッドの形のプラー部材18が挿入され、かつ放出される内容物を運ぶ容積部10の範囲を画定するピストン19に接続されている。プラー部材18を引っ張ることにより、ユーザは、このステップの開始時には前進した位置にあるピストン19を方向Aにおいて後方へと引っ張り、それにより、製品11をフラスコ15から容器ホルダ2aの容積部10へと吸引させる。プラー部材18は、その操作を容易にするために、その後部に保持リング42を備えることに留意されたい。] 図1
[0029] 容器ホルダ2aが製品11の必要量を含んだ場合に行われる、図2で示された第2ステップでは、プラー部材18がピストン19から取り外される。このプラー部材は放出装置の部品ではないが、放出装置の簡単で有利な充填を可能にするために、この中間的段階でのみ使用されるコンポーネントである。] 図2
[0030] 図3で示す第3ステップでは、放出装置は、最終的に、後部本体2bを容器ホルダ2aに取り付けることにより組み立てられるが、その後部本体は容器ホルダ2a中に含まれた製品11を放出する機械的な機能を有する。この目的のために、後部本体は、本明細書で後に詳細に述べる、容器ホルダ2aのピストン19に作用する放出手段を備える。この第3ステップの最後で、図4で示されるように、放出装置はいつでも使用できるようになる。組み立てられた2つの部分2aおよび2bは、単一の本体2を形成する。レバー1を作動させると、針16の端部を介して、容器ホルダ2aから製品11が放出される。] 図3 図4
[0031] 図5aおよび5bは、ねじ接続であるプラー部材18と容器ホルダ2aのピストン19との間の接続を示しており、プラー部材の前端部が、ピストン19に設けられたねじ部41と協働するねじ部40を備える。この実施形態では、単に3回転だけねじ込む、またはねじを戻すだけで、それぞれ、プラー部材およびピストンを接続し、または分離する。そうではあるが、これらの2つの要素間の任意の他の異なる直接または間接的な接続も可能である。したがって、図1を参照して上記で述べた第1ステップの前に、プラー部材を取り外す本方法の第2ステップの反対のステップである、プラー部材18をピストン19に取り付けるステップがある。] 図1 図5a
[0032] 図6は本発明の一実施形態の予備ステップを示しており、このステップは、ここでは針ホルダであるツールホルダ12を利用して容器ホルダの前端部13に針16を固定することを含んでいる。この固定は、ねじ込むことにより、または任意の他の迅速な接続法により行うことができる。有利な変形形態では、この接続は、特許文献3の教示に従って行うこともできる。この目的のために、容器ホルダ2aの前方形状13は、本体2に対して全体的に傾斜しているが本体2aの軸に対して実質的に平行な少なくとも1つの母線を持つ表面を有する形状であり、針を撓ませて、傾斜した動作位置に固定する前に、針16をこの方向に直線的に挿入することを可能にし、それが図11の変形形態で示されている。] 図11 図6
[0033] 図7aおよび7bは上記の予備ステップの変形形態を示しており、このステップは注射器タイプの装置10´を合体することを含み、その装置10は長手方向に平行移動できるピストン19´によりその後部の範囲が画定される細長い円筒形の本体の末端部12´により保持される針16´を備えている。この注射器10´は、肩部を形成するその後部ベース43が、その最終位置で突合せ係合するまで、その後方開口部17を介して容器ホルダ2a中に挿入される。この変形形態はまた、図1で示される構成と同様の容器ホルダ組立体を得ることを可能にする。したがって、容器ホルダの容積部10´とピストン19´とは、容器ホルダに組み立てられた独立したコンポーネント、または容器ホルダの構造の一部である要素とすることができる。] 図1 図7a
[0034] したがって、上記の変形形態は、容器ホルダの端部13とツールを固定するための末端部12とを同一のものにできることを示している。このような構成は、例えば、接着剤を放出するための装置に関して有利である。]
[0035] 図8は、最終ステップ3に先行する、組立工程の中間的なステップを示しており、このステップは、ラック3を、その前面が容器ホルダのピストン19と協働する位置に達するまで、後部本体中の後方開口部7を介して挿入することにより後部本体2bと組み立てることを含む。] 図8
[0036] 図9および10は、最終ステップ3に先行する組立方法の他の中間的なステップを示しており、このステップはレバー1を後部本体2bへと組み立てることを含む。レバー1は、操作されるように意図された水平方向前方に延びる上側部分と、後部本体2b上の対応する位置6に配置され軸5の形の下側端部と、を備える。レバー1と一体化された爪4は、下方に、かつ本体2bの内側方向に延びる。] 図9
[0037] 図10は、レバー1と後部本体2bとの間の接続をより詳細に示しており、またこの中間的な段階中に使用される要素を詳細に示している。レバー1はレバーが回転する軸5を形成する円筒形の端部を備え、軸5は装置の後部本体2bの上側部分に形成された対応する直径の円筒形位置6中に収納される。この円筒形の位置6はその下側部分に細長い板ばね21を具備し、その板ばねは、後部本体2bの中心の円筒形の穴20の上側表面の一部にある切抜き24により形成された本体2bに一体化されている。軸5は、まず、本体2の上側部分にある図示されていない2つの側方レール上に配置され、次いで、最終位置6の開口部23に向かって、これらのレール上で摺動することにより後方へ移動されるが、その開口部の寸法は軸5の直径よりも小さく、ばね21が、レバー1の軸5の圧力下で穴20の中に下方に後退することにより、軸5がこの開口部23を介して通過しその位置6に達することが可能になる。ばね21は、次いで、その弾性によりその元の位置に戻り、軸5の円周の下側部分を支持するようになる。] 図10
[0038] レバー1はまた、接続領域29におけるレバーに対して実質的に直角をなす爪4に接続される。この爪4は、まだ本体2bに接続されていないラック3と協働する1つまたは複数の歯を備える端部28で終わる。爪4およびレバー1の残りの部分は、単一の射出成形工程により得られる一体構造を形成する。その接続領域29は、爪4がレバーとの接続部29を中心とする回転によりレバー1に対して弾性的に動くことが可能であるようにする。この目的のために、切抜きまたは薄い領域が接続領域29におけるプラスチック材料中に設けられて、レバーの残部に対して変形可能な低剛性の領域を形成する。これらの切抜きは、例えば、領域29におけるレバーの幅にわたって延びる軸であって、レバーの回転軸として働くように爪4に接続される軸を画定することができる。]
[0039] 最後に、後部本体2bは少なくとも1つの戻り止めの爪25を備え、その爪25は本体自身における切抜き26によって設けられた細長い板ばねの形であり、したがって、本体2bの射出成形中に形成され、且つ後述のこれらの歯と協働するように穴20中で延びるラック3の歯に対して相補的な形状の先の尖った端部27を備えている。]
[0040] レバーが本体2bの位置6における定位置にあるとき、ラック3は、後方開口部7を介して図8で示されるような方法で組み立てられた本体の長手方向に円筒形の穴20の中に挿入される。この、本体2の穴20の中にラック3を挿入することにより、レバー1の挿入のための板ばね21の下側表面が圧迫されて、その後、板ばね21の何らかの下方の移動が阻止される。このように、レバー1の軸5は、本体2の位置6中にロックされ、もはや小さな開口部23を介して外れることはない。] 図8
[0041] 図11から13はステップ3をより正確に説明しており、このステップは本発明の好ましい実施形態における容器ホルダ2aの放出機構を備える後部本体2bの最終組立のステップである。この組立体を作るために、後部本体2bは長手方向前方に延び、かつ容器ホルダ2aの内側の側壁上の相補的な上側および下側レール14と協働するように適合された2つの側方ブレード9を有する。これらのブレード9の端部は外側へと方向付けられた隆起部31を備え、隆起部31は容器ホルダ2aの対応する開口部8と協働するように適合されている。容器ホルダ2aのレール14中にブレード9を挿入すると、隆起部31は容器ホルダ2aの内側の側壁に擦れて、本体2の内側方向にブレード9の弾性変形を生じさせる。隆起部31が対応する形状の開口部8に達するとすぐに、ブレード9のばね効果により開口部8中に入り、ブレード9は、クリップの原理に従って、その最初の通常の間隔、およびその長手方向に平行な方向に戻る。その下側および上側レール14により、その長さにわたって保持されるブレード9の細長い形状は、本体の2つの部分2aと2bとの間で剛性のある、頑丈で遊びのない接続を可能にし、使用時にかかる力にも有効に耐えるようにする。これらの2つの部分の間の任意の他の等価な機械的接続も適切でありうる。代替的に、ブレード9は特に容器ホルダ2a上にあり、対応する開口部8が後部本体中に存在することも可能である。さらに、この接続は、2つの部分の回転により、クリップすることにより、単一のブレードもしくはフックなどにより得られるフック/タブ(hook/tab)タイプの接続とすることもできる。] 図11
[0042] 装置の有利な実施形態では、容器ホルダ2aの容積部10が開口部8の位置でブレード9の所まで延びており、したがって、開口部8から引き抜くために、本体2bを後方に向けて引っ張るのと同時に、隆起部31上を押すことにより、ブレード9をさらに変形させることが必要となる後部本体2bの逆の動きが困難になり、あるいは不可能にもなる。したがって、この幾何形状は隆起部31がこのように外れるのを阻止し、かつこのように組み立てられた本体2のロックもしくは準ロックを可能にし、したがって、それは取外しが不能であり、または非常な困難を伴って取外し可能になるに過ぎない。すなわち、組立体は、不可逆、または準不可逆のものである。]
[0043] 図14は異なる実施形態の組み立てられた装置を断面で示す。図10で特に明確に分かる放出装置の爪4の歯付きの端部28は、本体2の上側開口部を貫通して、ラック3の歯に近接する領域に入り、戻り止めの爪25の端部27が、ラックの歯に収納されるようになる。穴20の中へのラック3の挿入は、戻り止めの爪25の端部27が、ラックの2つの歯の間のその位置を占めたとき、可聴のクリック音を伴う。戻り止めの爪25のこの端部27が爪4の端部28の位置よりもわずかに進んだ位置を占めるので、この可聴のクリック音は、ラックがレバー1により操作されるように十分に前進したときに発生し、また、このクリック音はユーザにラックが十分に前進したことを知らせるように働く。] 図10 図14
[0044] レバー1は、軸5を中心とする回転により、容器ホルダ2aに対して下方に押され、特に、使用される材料の可撓性と、爪4とレバー1との間の接続部29のレベルにおける選択された幾何形状のおかげで、レバーへの接続のその領域29付近でラック3を圧迫する爪4の弾性変形を生じさせる。爪4のこの動きは、ラック3の歯と協働するその歯付き端部28がラックに推進力を加え、かつラックを穴20内で前進させてピストン19に作用させ、装置中に含まれる製品11を放出させる。]
[0045] レバーが解放されると、爪4はその初期位置に向けて弾性的な戻り力を加え、レバー1をその初期の高い位置へと引っ張る。この段階では、戻り止めの爪25が、ラックが後方に移動するのを阻止する。]
[0046] この実施形態は、製品の選択された容積を1回だけ放出するために使用できる装置の使い捨ての性質を保証する。これは、2つの主要な因子の組合せにより保証される。すなわち、
・本体の2つの部分2a、2bの間の接続が不可逆である、または準不可逆であること、
・ピストンが、製品を放出した後、そのストロークの終わりにあるとき、ピストンは、ラックによりこの位置にロックされたままであり、その後方移動が戻り止めの爪のため不可能であること、である。したがって、容器ホルダの容積部を再充填することは不可能である。]
[0047] 上記で説明したように、好ましい実施形態の放出装置を製作する迅速で低コストの方法は、装置の4つの異なる基本的なコンポーネント、すなわち、レバー1、容器ホルダ2a、後部本体2b、およびラック3をプラスチック材料で射出成形することにより別個に製作することにある。使用される材料は、ポリアミド、ポリプロピレン、ABS、または任意の他のプラスチック材料とすることができる。装置は使用後には処分できるので、リサイクルできるプラスチック材料がこの装置に非常に適している。少なくとも窓44を通して、放出される製品の残りの容積を見ることを可能にするために、透明なプラスチック材料を使用することは有利であり、明らかに容器ホルダ2aに対しては有利でありうる。代替的には、上記のコンポーネントは、異なる方法で、また他の材料で製作することもできる。ラック3は、例えば、ステンレス鋼で作ることもできる。]
[0048] 放出装置を製作する方法は、その後に、充填のための、また上記のコンポーネントの最終組立のための上記で述べた3つの基本的なステップを含む。]
[0049] 製作方法は、歯科分野における麻酔用注射器タイプの装置に即して述べられてきた。より一般的には、本方法は、硬組織中に麻酔剤などの製品を注入するための、または接着剤、樹脂、もしくはアマルガムを付着させるための、医療用途のための放出装置を製作するように適合される。それは、特定の量のコラーゲンを付着させる医療補助分野においても等しく使用することができる。それはさらに、接着もしくは微細溶接を行うために、または製品を付着させるためにマイクロメカニクス、および宝石分野で使用することもできる。したがって、装置の本体の端部13に存在するツールホルダ12は、針16以外のツールを保持することもありうる。]
[0050] 最後に、本解決策は、求められた目的を達成し、さらに以下の利点を有する。すなわち、
・装置は、リサイクルできる材料を使用することに適合した方法により、容易に、かつ低コストで生産できる、別個のまたは独立したばねもしくは軸を使用せず、少ない要素を用いる簡単な構造に基づいている。したがって、その製作方法は経済的であり、また使い捨て装置の概念に適合しており、したがって、それは清掃の問題をなくし、はるかに高レベルの衛生状態を達成することを可能にする。
・本方法は、保証された衛生状態を達成するために、不可逆であり、したがって装置の使い捨て可能な性質を与えることのできる組立の最終段階に先行して、放出装置の容易な充填を可能にする。
・本発明の方法の簡単で容易な充填ステップは、工業プロセスにより充填するステップを行う必要性を回避し、したがって、製作方法を非常に簡単化する。
・組み立てるのが容易なわずかな要素による装置の構成は、その配布およびその組立を容易にし、さらに注入を必要とする時点で最終的に充填することを容易にする。したがって、この解決策は装置の少なくとも2つの未組立部分を備える中間的製品、すなわち、プラー部材と共に容器ホルダ2aおよび本体2bを販売することを可能にする。これは、さらに、最終ユーザが注入を望む製品および必要な投与量を選択することを可能にする。
・ロックされ、完全に固定されたレバーの存在は、高性能の放出を達成することを可能にする。]
[0051] 本発明の装置は、使い捨て装置の概念に基づいて設計されてきた。そうではあるが、従来技術の清掃方法を用いるその使い捨てではない使用も本発明の範囲を逸脱することはない。製作方法の簡単さは、例えば、アーム9の取外しを容易にするために、本体2aと2bの間の接続を変更することにより、容易に取外しができるようにすることも可能である。このような解決策では、装置の構造が簡単化されているため、装置の清掃が非常に簡単化されるはずである。]
[0052] 1レバー
2 本体
2a容器ホルダ、本体
2b 後部本体
3 ラック
4 爪
5 軸
6 位置
7 開口部
8 開口部
9側方ブレード
10容積部
10´注射器、容積部
11製品
12ツールホルダ
12´末端部
13前端部
14レール
15保管フラスコ
16 針
16´ 針
17後方開口部
18プラー部材
19ピストン
19´ ピストン
20円筒形の穴
21板ばね
23 開口部
24切抜き
25戻り止めの爪
26 切抜き
27 先の尖った端部
28 爪4の端部
29 接続領域
31隆起部
40ねじ部、端部
41 ねじ部
42保持リング
43後部ベース
44 窓]
权利要求:

請求項1
液体またはペースト状の製品を放出するための装置を製作する方法であって、プラー部材(18)を用いて、前記放出装置の容器ホルダ(2a)の容積部(10)の中に、放出すべき製品(11)を吸引するステップと、前記プラー部材(18)を前記容器ホルダ(2a)から取り外すステップと、後部本体(2b)を前記容器ホルダ(2a)に組み立てて、前記放出装置を形成するステップとを含むことを特徴とする方法。
請求項2
前記プラー部材(18)を、充填される前記容積部(10)を閉じる、前記放出装置の前記容器ホルダ(2a)のピストン(19)と直接または間接的に組み立てる予備ステップを含むことを特徴とする、請求項1に記載の液体またはペースト状の製品を放出するための装置を製作する方法。
請求項3
前記プラー部材(18)と前記容器ホルダ(2a)の前記ピストン(19)との間の接続が、前記プラー部材(18)の端部(40)を、前記ピストン(19)中にねじ込むことにより行われることを特徴とする、請求項2に記載の液体またはペースト状の製品を放出するための装置を製作する方法。
請求項4
前記容器ホルダ(2a)の前端部(13)にツールを固定する予備ステップを含むことを特徴とする、請求項1から3の一項に記載の液体またはペースト状の製品を放出するための装置を製作する方法。
請求項5
前記容器ホルダ(2a)の前端部(13)は、前記本体(2a)に対して全体的に傾斜しているがこの本体(2a)の軸に対して実質的に平行な少なくとも1つの母線を持つ表面を有する形状を有しており、針を曲げて、傾斜した動作位置に固定する前に、針タイプのツール(16)をこの方向にまっすぐに挿入することを可能にすることを特徴とする、請求項4に記載の液体またはペースト状の製品を放出するための装置を製作する方法。
請求項6
長手方向に平行移動することのできる前記ピストン(19´)によりその後部の範囲が画定される細長い円筒形本体を有しており、かつ末端部(12´)により保持される針(16´)をその前部に備える前記注射器タイプの装置(10´)を、前記容器ホルダ(2a)と組み立てる予備ステップを含むことを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載の液体またはペースト状の製品を放出するための装置を製作する方法。
請求項7
レバー(1)を前記後部本体(2b)に組み立てる中間的なステップを含むことを特徴とする、請求項1から6の一項に記載の液体またはペースト状の製品を放出するための装置を製作する方法。
請求項8
前記レバー(1)が、操作されるように意図された前方に延びる水平な上側部分と、前記後部本体(2b)の対応する位置(6)に配置される軸(5)の形の下側端部と、を備えることを特徴とする、請求項7に記載の液体またはペースト状の製品を放出するための装置を製作する方法。
請求項9
開口部(7)を介してラック(3)を挿入することにより、前記後部本体(2b)と組み立てる中間的なステップを含むことを特徴とする、請求項1から8の一項に記載の液体またはペースト状の製品を放出するための装置を製作する方法。
請求項10
前記後部本体(2b)と前記容器ホルダ(2a)とを組み立てる前記ステップが、長手方向に延びる第1の要素であって、第2の要素の対応する開口部(8)と協働するように意図された、外側へと方向付けられた隆起部(31)を有する第1の要素の少なくとも2つの側方ブレード(9)をクリップすることにより行われることを特徴とする、請求項1から9の一項に記載の液体またはペースト状の製品を放出するための装置を製作する方法。
請求項11
前記後部本体(2b)と前記容器ホルダ(2a)とを組み立てる前記ステップが不可逆であることを特徴とする、請求項10に記載の液体またはペースト状の製品を放出するための装置を製作する方法。
請求項12
前記装置中にラック(3)を組み立てることを含み、該ラック(3)が、一定の方向に移動して前記製品を放出させるように適合され、かつ反対方向への移動が不可能であり、前記装置の再充填が阻止されることを特徴とする、請求項11に記載の液体またはペースト状の製品を放出するための装置を製作する方法。
請求項13
前記装置の3つの別個の部分、すなわち、爪(4)と一体化されたレバー(1)、容器ホルダ(2a)、および後部本体(2b)を形成するために、プラスチック材料を射出成形する少なくとも3つのステップを備えることを特徴とする、請求項1から12の一項に記載の液体またはペースト状の製品を放出するための装置を製作する方法。
請求項14
ラック(3)を形成するためにプラスチック材料を射出成形する第4のステップを含むことを特徴とする、請求項13に記載の液体またはペースト状の製品を放出するための装置を製作する方法。
請求項15
前記容器ホルダ(2a)への前記後部本体(2b)の前記組立が、前記後部本体(2b)の放出手段(1、3、4)と前記容器ホルダ(2a)のピストン(19、19´)との間の接続を含み、したがって、前記製品(11)を、前記後部本体のこれらの放出手段に対してアクションを行うことにより前記容器ホルダ(2a)から放出できることを特徴とする、請求項1から14の一項に記載の液体またはペースト状の製品を放出するための装置を製作する方法。
請求項16
容器ホルダ(2a)、後部本体(2b)、およびプラー部材(18)を備えることを特徴とする、液体またはペースト状の製品を放出するための装置を製作するためのキット。
請求項17
前記プラー部材(18)が、前記容器ホルダ(2a)から分離されており、かつ前記容器ホルダ(2a)のピストン(19、19´)に対するその直接または間接的な接続のための接続部材(40)を有することを特徴とする、液体またはペースト状の製品を放出するための装置を製作するための請求項16に記載のキット。
請求項18
爪(4)を備えるレバー(1)と、前記後部本体(2b)と接続するように意図されたラック(3)とをさらに備えることを特徴とする、請求項16または17に記載の液体またはペースト状の製品を放出するための装置を製作するためのキット。
請求項19
前記容器ホルダ(2a)に接続されるように共に適合されたツールホルダ(12)と針タイプのツール(16)とをさらに備えることを特徴とする、請求項16から18のいずれかに記載の液体またはペースト状の製品を放出するための装置を製作するためのキット。
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